てるりん閣下(照屋林助氏)の告別式
2005年 03月 17日
この告別式に参列する為に急遽沖縄に向かった11日は湿気も高く、コートどころかセーターを来ているのも暑いくらいの曇り空だったのが、12日はうってかわって冷たい一日になった。予報では曇りだったにも関わらず、式の始まる前後から細かい冷たい雨が降り始め、コートなしには寒すぎる気温。13:00には参列者の8列の長い列が屋根のある部分だけでは入りきらずに階段から道路まで続いた。翌13日の琉球新報によると参列者は約1500人に上ったとか。
仲本興次さんの弔辞に続き、林賢さんは「ありがとうございました」と言うのがやっと、という感じで私も辛かった。その後、参列者のお焼香の時には、てるりんさんの作品が場の雰囲気とはかけ離れて「明るく」流され始め、何だかめそめそしてちゃいけないな、という気持ちにさせられた。ただただ、ご冥福をお祈りします。
告別式の会場で中江裕司監督に会い、在りし日のてるりんさんのお話などを場所を移して沖縄そばとコーヒーをいただきながら聞かせてもらう。お葬式や告別式は、こういう話を聞くチャンスがある、という意味において最近ようやくその意味を本当に理解し始めた気がする。そして、こうしててるりんさんのことを思いながら駄文を書くことや生前の話をする作業によって現実を受け止め消化して行くのだと思う。てるりんさんに弾いていただいた三線の入った曲のリリースが間に合わなかったことなどなどいろいろと後悔はあるものの、ぎりぎり生前にお会いできたことに感謝したい。
告別式の日に、てるりんさんプロデュースの登川誠仁さんのアルバム「ハウリングウルフ」を那覇で購入して沖縄にいる間中聞いていた。誠人さんの唄と三線だけでなく、曲と曲の間に流れるてるりんさんと誠人さんの「ゆんたく(おしゃべり)」が嬉しかった。久しぶりにてるりんさんの声が聞けた。てるりんさんが出演している映画「パイナップルツアーズ」(監督:中江裕司)も再度見てみたいと思う。また、中江さんからNHKの番組でてるりんさんを追いかけたドキュメンタリー(監督:中江裕司)が存在することも教えてもらった。これも何とか見てみたい。こういう「作品」に収めておいてくれる人がいることにも感謝。
私が沖縄にいた間に手に入れられた琉球新報と沖縄タイムスに掲載されたてるりんさん関連の記事。著作権の問題もあるので、読めるように、という意味でアップしているのではなく、私が手に入れただけでこれくらいの記事がある、ということで見ていただけたらと思う。記事をデジカメで撮影してトリミングしたもの。
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