制作プロジェクトHaLoを主宰するayakoが、音楽、写真などHaLoとしての活動について、また、mac、旅、映画、本、猫、食べ物、気になったニュースなどについて、徒然に綴ってます。


by ayako_HaLo
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重曹とグリセリン+液体洗剤で染み抜き実習02

重曹とグリセリン+液体洗剤で染み抜き実習01では、前置きで終わってしまったので、今日はいきなり本論から。

b0024339_14474797.jpg実習に行く前の日に、「シミの付いたハンカチ」を用意した。左上から時計回りに「ドリップしたコーヒー+その粉」「ケチャップ」「醤油」「油性マジック(マッキー)」前の日にシミをつけて乾燥させたから、念入りなシミ。

染み抜き作業に必要なもの:
染み抜き剤(重曹、グリセリン、液体石けん、40度くらいのお湯があれば作れる)
染み抜き剤を塗る刷毛
シミ取りしたい布の後ろに当てるタオル
シミ取り剤を布地にトントン叩き込む「ささら」
洗濯機
クエン酸

b0024339_14504694.jpg「ささら」というのは、中華鍋などを洗う時に使う竹製のタワシみたいなもの(参加者の中にお寿司屋さんがいらっしゃって、彼はこのささらで魚の内側を洗うんだそう)。シミ取り剤を布地に馴染ませたり、汚れをたたき出したりする役目をするのだと思う。昨日書いた親父さん(mixi内のページインターネット上のページそろそろ息子さんに完全に引き継がれるらしいマツミヤクリーニングのページ)が、ささらも持って来て下さって、実習終了後にいただいた。合羽橋など道具屋さんに売っているらしい(100円ショップにも小さいのがあるとか)。これはかなり大きなサイズだけど、小さい「ささら」を持参されている方がいて、それも使いやすそうだった。

1、まず染み抜き剤のブレンドを作る。
(↓親父さんレシピを実習の管理人さんがまとめたもの)
親父特製ブレンド染み抜き剤 (約500ml)
・35~40℃のお湯250mlに重曹37.5mlを加え溶かす
・グリセリン250mlを加える
・中性洗剤30mlを加える

このブレンドは一度作っておけば(PP(ポリプロピレン)かガラス製の容器に)保存しておいて、次に使う時に35-40度に「湯煎」して使える。これが一番「働きがいい温度」というのは、実習中に見ていてもわかったから、「温度」は大きなポイント。人肌。

2、シミがついた布の下に、タオルを当てがい、まな板やテーブルなど平らな台の上に乗せる。(シミはこのタオルに移る。でもタオルについた汚れも洗濯で落ちるので大丈夫)

3、刷毛でブレンドした染み抜き剤を塗る。優しくしみ込ませる感じで、くるくると。塗っている間に既に汚れが浮き立って来るのがわかる場合もあり。

4、「ささら」でシミの部分をトントン叩く。染み抜き剤を馴染ませ、汚れを浮き立たせるためと思うので、必要とあれば、優しく手で揉んでもOK。(毛羽立つ繊維の場合は裏からやるといい)

5、用意したバケツですすいで、様子を見る。

まだしつこいシミが残っている場合はこの行程を繰り返す。
また、グリセリン、重曹の濃度を上げて試してみる。
ある程度まで落ちていたら、この後洗濯機で洗ったら完全に落ちる場合もあり。
(洗濯機に使用するブレンド比率はこちら。同じく親父さんレシピを管理人さんがまとめたもの)
洗濯洗浄液 (水量約50Lで洗濯機洗いの場合)
・35~40℃のお湯50Lを洗濯機に満たし、重曹30mlを加え溶かす
・グリセリン20mlを加える
・中性洗剤60mlを加える
・すすぎ時は、45mlのクエン酸を投入すると良い


ここまでの行程で、他の人たちが親父さんの「スーツ」で実験させてもらった「口紅」「ウォータープルーフマスカラ」「ソース」「ファンデーション」「アイシャドウ」「ボールペン」などは落ちた。始めなかなか変化がないように見られた「ウォータープルーフマスカラ」が浮き出して落ちて行ったときはちょっと感動。

で、私の実験ハンカチはどうなったかというと、ちょっと時間はかかったものの、「マジック」以外は完璧に落ちた。「マジック」もホントにどんどん退色して行き、かなり薄くなったものの、形が残った。

本来なら、そこまでの成果を写真に撮って見せられたら良かったんだけど、あいにくこの日はバケツやらハンガーやら懇親会用の「いなり寿司」やら持っていて荷物が重かったのでカメラを持っていなかった。なので、シミ取り剤だけで「コーヒー」「ケチャップ」「醤油」はクリアーしたって私の言葉を信じてもらうしかないんだけど、残ったマジックをどこまでクリアーできるのかな、と思って、その後親父さんに次々に色々なものを試してもらった。

まず、「酸素系漂白剤(過炭酸ソーダ)」。ぬるま湯よりも少し高い温度、手が入れられるギリギリの温度に粉末の酸素系漂白剤を溶かす。その中でもみ洗い、浸け置き。(もう一つ持って行っていた「いつどこで」ついたのか、何のシミかもわからないような、これまで何回洗濯しても取れなかった丸いシミ(カレー+油か?)はこの段階で完全に落ちた。また他の人が持って来ていた本来かなり落ちにくいとされる「時間のたった赤ワインのシミ」もここでかなり目立たなくなるまで(着用可な感じだった)に落ちた)

しかし、マジックは落ちない。薄くなるけど落ちない。結局最終手段の「塩素系漂白剤(ハイター)」を60-70度の熱いお湯に溶かして漬け込む。

b0024339_14495692.jpgそして、出て来た結果がコレ。形が残ったんだよね。それで、親父さんが最初から言われていたことを思い出す。「墨汁、墨、ペンキなどは完全には落ちません。」そうなのだ。油性マジックも墨汁やペンキと同じ「落ちないように作られたものたち」。本来洗って落ちては困るものなんだ…。「落ちないようにする技術」と「落とす技術」の闘いだ。という訳で、とことんまでやってこの結果に満足したわけだけど、さすがは塩素系漂白剤の強力な漂白力。ご覧の通り、実習前と比べると、タグの色が変わっている!!緑だったのに青になった!この辺りの仕組みもわかったら面白いな〜。今作っている3枚目のアルバムのタイトルが"green"(緑)で、一応ここで色彩シリーズは完結させようと思っている。その緑から、漂白剤で1枚目のアルバムのタイトルの色"blue"(青)に戻っちゃった。黄色い色素が抜けたってことなんだろうな。

実習にいらっしゃっていた方たちの中には、着物を持って来ていらっしゃる人たちもいたし、親父さんはスーツをぐちゃぐちゃのシミだらけの実験に差し出されたし、「普段水に浸けてはいけないと思っていたもの」が結構あった。もちろん染めの弱いものなどは特に「色落ち」の心配がゼロではないから、目立たないところでこの「染み抜き剤」の反応を見てから全体を試した方がいいけれど、水に浸けてはいけない布地素材というものは「元々は存在しないはず」というのが親父さんの持論。私も今度は「縮まないように」考慮しつつ(グリセリンが入っていることで40度のお湯で洗っても縮まないそうなのだ!+すすぎのクエン酸リンス!)ちょっと涼しい日に純毛のキャップを洗ってみようと思う。(ウールの怖いところは縮んじゃったら戻らないところよねぇ)

グリセリンという物質は親水性と親油性の二つの側面を持ち、水に溶け出す汚れも油に溶け出す汚れも浮き立たせてくれる、という特徴を持つらしい。

実習に使用した重曹、グリセリン、クエン酸、液体洗剤クリオは、昨日書いたように、この実習にも顔を出して色々と教えて下さった木内クリーニング店(東京)で入手可能。もちろん親父さんのところ(大阪)でも入手可能。重曹、グリセリン、クエン酸は他の入手方法もたくさんあるはず。

そして、この重曹染み抜き実習の内容を実習後に「重曹研究会」の管理人さんが、ドキュメントファイルにまとめてアップして下さっている。ここをクリックすると自動的にファイルがダウンロードされるので、必要な人は受け取ってください。私みたいに余計な感想とか思いとか入ってないし、絵入り、写真入り。よくまとまってます。
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Tracked from from ayako at 2005-07-22 15:18
タイトル : 重曹とグリセリン+液体洗剤で染み抜き実習01
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Tracked from ほんわかさんの部屋 at 2008-08-29 12:25
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洗濯物を干そうと洗濯機を開いたら、ぎょっ!ボールペンが出てきました 犯人は決まってます。私以上にほんわかしている夫です。 綿棒は良くポケットに入っているアイテムですが、コレは間違って洗ってしまっ...... more
Commented by のりあき(工作機 at 2005-07-23 05:37 x
油性マジックが完全に落ちないのは個人的に不満だなあ。油性だから、こればっかりは有機溶剤(ドライクリーニング)の出番だったのかも?でも、ユーニさんが油性ボールペンで親父の紺スーツの白地に書いた落書きはきれいに落ちていたので、時間の経過も関係あるかもしれないですね。
次回、突っ込んでみたいと思います。
Commented by ayako_HaLo at 2005-07-23 12:27
私が実験に使った「布地」が悪かったのもあるんですよ。ワッフル生地で、元々普通の綿生地よりも「吸収がいい」のがいいところなんですが、ということは結局、シミの「油性マジック」もかなり良く吸収していた訳で…。小さなシミに見えて、かなり広範囲にシミをつけたのと同じことになっているんだと思います。油性のボールペンより、マジックの方が浸透力、速乾性ともに高いですよね。それと布地の違い、それからのりあきさんが言われているように時間の経過。次回是非突っ込んでみてください。「落とす方の」闘いですね。
Commented by 洗濯屋の(親父2) at 2005-07-24 00:19 x
こんばんは。管理人さんは、油性のマジックの染み抜きが
できなかった事をご不満のようですねー
私は、有機溶剤の使用は避けたいほうなので!
イベントに、参加された方が自分の判断で使うのは
自由ですが! 但し、7/17日は有機溶剤の用意は
しておりません。あしからず!
重曹研究会ですから、有機溶剤の使用は極力避けたいですねー でないと、重曹を使用する意味がなくなります。
管理人さんの発言には、私はびっくりしました。

有機溶剤を使わない良い方法。すなわち、リモネンの応用です。次はこの方法でばっちりと遣りましょう!

私の使う洗濯用材は、安全データー資料はそろってますので、必要なときは言ってください。私からは気が付かないことが多いと思います。
Commented by ayako_HaLo at 2005-07-25 14:55
私も読み流していました。「ドライクリーニング」に使う液剤を「有機溶剤」と言うんですね。どういう意味なんだろう。ホントに知らないことがいっぱいだ…。

親父さん、指摘してくれてありがとう。
by ayako_HaLo | 2005-07-22 14:53 | exhibits/events | Trackback(2) | Comments(4)