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制作プロジェクトHaLoを主宰するayakoが、音楽、写真などHaLoとしての活動について、また、mac、旅、映画、本、猫、食べ物、気になったニュースなどについて、徒然に綴ってます。


by ayako_HaLo
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愛地球博って…

福岡正信さんのトークイベントが目的で、8月4日に行った愛知万博「愛地球博」について書こうと思う。(トークイベント自体はまた後日)

地球博は入場の時間の9時頃は並んで待つということを聞いていたので、のんびりと11時頃着。その時点ではもう誰も並んでもおらず、スムーズに入場ゲートを通り、手荷物のチェックを受ける。

実は前日にコメダで会った名古屋の友人から「ペットボトルも水筒として利用している、と言えば持ち込めるらしい」という話を聞いていた。そして、普段から実際に外を歩く時にはペットボトルにお茶を入れ凍らせて保冷用の「服を着せて」「水筒として」持ち歩いているので、いつものとおりその「水筒」を持って行った。

ところが。

やっぱりダメなんだなぁ。

入り口のお姉さんにダメと言われ、その後は警備員のおじさんに引き継がれた。
私「水筒として利用している」と言っても
警「テロ警戒中でペットボトルに細工がされている可能性があるから」
と言う訳。それから
私「え〜っと、中身を飲んで見せるよ。ほら。ゴックン」
警「規則ですから。中身を紙コップに移して、ペットボトルはここで捨ててください」
私「それじゃ、中でもペットボトル類は売っていないのね?」と聞くと
警「いや、売っています(のでご安心ください、みたいな口調)」
私「環境を謳い文句にしていて、ペットボトルのゴミを減らそうというのも趣旨の一つじゃないの?」
警「細工したペットボトルが会場内に入るのを防ぐ為です」
私「中で売っているペットボトルに、会場内で細工はできないと思うの?変だよ」
警「数日前にも細工されたペットボトルが会場内のゴミ箱の中で見つかり、厳しくさせていただいています」
私「今日はすごく暑いから凍らせて持って来ているんだけど」
警「では、ここでナイフでペットボトルを切って中身だけ紙コップに移してお持ちください」
私「ナイフは持ってないけど」
警「お待ちください」
ーーーナイフを取りに行くーーーー
実はその間に抜けられなくもなかったんだけど…。

愛地球博って…_b0024339_12435466.jpg愛地球博って…_b0024339_12442615.jpg

911の後、飛行機に乗る時の手荷物検査も厳しくなり、ペットボトル類を検査される空港もある。実際ペットボトルの中に液体の劇薬を入れて機内に持って入れないこともないのかもしれない。現在はペットボトルを検査する場合は、ペットボトルの蓋を取ることもなく、一瞬機械に置いてみて瞬時に結果が出るような仕組みが出来上がっている。ペットボトルの外側から中身の何を調べているのか仕組みはわからないけれど、機械においてみるだけで特定の物質の反応を見られるんだろうと思う。

この機械が導入される以前、空港によっては「目の前で中身を飲んでみて下さい」という検査をされたこともあった。「なるほど〜」と思ったものだ。飲める劇薬ってないだろうと思うから。だから万博でも飲んで見せたんだけど、ダメだった。

今回の地球博の会場でペットボトルを没収していることの問題は「本当にテロ対策なのか?」ということなんだと思う。ペットボトルを目の敵にしているけれど、細工(ってどんなことを想定してるの?)の出来る容器はペットボトルだけではないし、実際、「水筒」はそのまま通り過ぎて行く。水筒の中に劇薬が入っていたら…?また彼らはペットボトルの対応に追われているから、その他のものは限りなくノーチェックのはず。体は金属反応チェックのゲートをくぐらされるけど、荷物は目視チェックだけなんだから。なんか無駄なところに労力と時間を使っているなぁ、という感じ。

会場内では至る所でペットボトル(だけ)を売る売店/自動販売機が立ち、コンクリートで覆われた地面の上で太陽熱にあぶられた人たちは、水分を補給しなければ倒れそうなので、手を出す。会場内での「売り上げ」が目的か?と言われても仕方がないと思う。実際良く売れているだろう。入り口で取り上げたペットボトルゴミと(それと引き換えに渡された二重の大きな上等な紙コップ)、会場内で売れまくっているペットボトルのゴミはどれくらいの量になることか…。再利用すればいい、ということじゃなかったんじゃないのかなぁ。それから結局、高いのと、それほど触手を動かされるものがなかったので食べなかったけれど、会場内の食事もほとんど使い捨て容器で出される。

環境をテーマにしている、というには、あまりにもゴミ問題や環境自体に心が配られていなくてお粗末としか言いようがないと感じた。

暑さの中並んでまで入るのはよそうと決めていたので、長久手会場(大きい会場。企業/各国パビリオンのある方)の各国パビリオンを十数個見て歩いたところで、各国「お土産屋さん」+「食べ物屋さん」でそれ以上の発見はほとんど得られなさそう、と判断した。「大特価○%OFF」とかの張り紙が出ていたりするんだから。これも反省すべきはこちらにあって、貨幣価値の離れた国から見たら、日本での万博は稼ぎ時、稼ぎ場所、と映るのは当たり前。更に日本人が「お買い物好き」なのはご存知だろうから、勢いプライオイリティがそこへ行く。一方、企業のパビリオンの方は長い列が出来ていて、数時間待ちとかのカードが出ていたりもして、「何でこの暑い中並ばせてるの?」という疑問が沸々と…。整理券を配って、開始の前に集合をかけたらいいだけじゃないの?長蛇の列が出来ていることが「ステータス」なのか…。

なんだか長久手会場の方は、予想を裏切ってくれるところを見つけることなく、まったく楽しむ場所を見いだせないまま後にした。

ポジティブなことをちっとも書けなかったのでリニアモーターカーの写真二枚と、長久手会場と瀬戸会場を結ぶゴンドラの写真二枚を。
愛地球博って…_b0024339_124607.jpg愛地球博って…_b0024339_12453679.jpgリニアモーターカーは確かかなりのスピードが出せると思っていたのだけれど、駅と駅の間隔が狭いため、加速したと思ったら到着した感じ。だからスピードは感じられず。

愛地球博って…_b0024339_12465844.jpg愛地球博って…_b0024339_12464192.jpg会場と会場の間を結ぶゴンドラは途中、住宅街の中を移動するので、住民からプライバシー侵害の苦情が出たらしく、ぱっと一瞬にして窓が磨りガラス様に変化したまま運行するところが数分間。その間、外は全く見えず。どんな仕組みだろう…。光の屈折か何かかな。この区間があったから会場間の移動のゴンドラは無料になったとか。実際長久手会場内の移動のゴンドラは有料だったはず。
by ayako_HaLo | 2005-08-16 13:05 | exhibits/events