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制作プロジェクトHaLoを主宰するayakoが、音楽、写真などHaLoとしての活動について、また、mac、旅、映画、本、猫、食べ物、気になったニュースなどについて、徒然に綴ってます。


by ayako_HaLo
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「ネコジャラシのポップコーン」盛口満著

二年前、沖縄の座間味島でキャンプをしたときには、その辺に生えている草とか浜辺の岩にくっついている一枚貝とか「食べられるかな〜」という実験を毎日していたし、普段歩いていても、つい「この草って食べられるかも」「この実って甘い匂いがするから食べてみよう」てなことを時々やってしまう。結果、固すぎて食べられなかったり、渋くてぺっぺっと吐き出したりするものもあるんだけど、だんだん美味しそうに見えるものは結構食べられる、ってことが分かって来ていたりもする。

だけど、ネコジャラシ(エノコログサ)を食べてみようというのはこれまで考えてみたことも無かった。でも、どうやら食べられそうなのだ。ネコジャラシと「粟(アワ)」は親戚関係にあるみたいなのだ。粟ならほとんど毎日食べている。

著者は自由の森学園という学校の理科の先生だったひと。この本は、この学校の先生をしているときに、生徒たちとネコジャラシその他のドングリ、ジュズダマ、テンナンショウ(毒のあるイモ)を食べる実験をしたり、その過程で調べたことを一冊の本にまとめたもの、という風に受け止めた。

実はこの本を読む前に「ドングリは食べられる」ということを知って、たまたま通りかかった公園に大きなドングリがたくさん落ちていたから、子供たちにまじって手のひらいっぱい拾って来て実験してみていた。その実験の後に、この本のドングリのことも読んだ。

b0024339_12281832.jpg拾って来たドングリを軽く水洗いして、フライパンへ。中火で炒る。

b0024339_1230425.jpg結構簡単にぱちんと真ん中で殻が割れる。表面が少し黒くなって、殻が割れたら終了。

b0024339_12314266.jpg殻が割れているものは、簡単に手で中身を取り出すことが出来る。渋皮も殻にくっついて取れてしまうので、つるん、と中身だけになった。断然栗より剥きやすい。

で、迷いも無く食べてみる。「渋〜い、ぺっぺっ」ていうのを覚悟していたのに、ほんのりと甘くて美味しい!逆にびっくり。勢いづいて相方のお父さんや、相方にも勧めてみる。二人とも「あぁ、食べられるもんだね」程度の反応だったけど、私にとっては、全然食べられる、コレから毎年食べよう〜、パンにも入れて焼いてみようかな、と思うほど「食べられる」以上のお味だった。結局ほとんど一人でポリポリと完食。

そのあと、この本を読んでみて、一口にドングリと言っても色々な種類があるっていうことを認識し、中には渋〜いのもやっぱりあるようで、私がホントに「たまたま」拾ったのは「マテバシイ」という渋くないドングリだったんだろうな、と思う。ドングリを拾った時に葉っぱまで一緒に拾っておけば、どのドングリだったかはっきりと特定できたはずなのに、ちょっと残念。今度行った時には、葉っぱも拾って来よう。じゃあ渋いドングリは食べられないか、というとそうでもなく、食べる為の努力を少しだけすれば、どのドングリでも食べられるみたい。そして世界中あちらこちらに色々な種類のドングリがあるんだってことも分かった。マレーシアや西表には巨大なドングリがあるらしく、西表では昔は食料にしていたらしい。今度行ったら探してみたい。

この他にも、雑草が作物になっていく過程、その違いなども考察されているのも興味深かったし、今現在作られている作物が「一代雑種」という「品種の違うオスとメスを掛け合わせて、その子により優れた性質が現れるという遺伝の性質を利用した種を作っている」ものがほとんどになっている、というのも、ここのところ私の心に引っかかっている「循環しない仕組み」の一端を見た気がした。自家採種可能な種というのを買った時に持った「どれだけの種が自家採種不可能なのだろう」という疑問への答えは「ほとんど不可能」なのだろう…。今、私たちが八百屋さんやスーパーで手にする野菜(や果物)のほとんどが、「甘い」ことを売りにしているこの一代雑種の野菜たちであり、糖度表示などがしてあって甘いことをありがたがる私たちは、どんどん自然の循環からは遠のいている。そして、間に「種苗を扱う企業」を通さなければ今の食生活が成り立たなくなって来ていることも怖いと思うのだけど。

甘い野菜が増えて、野菜嫌いの子供たちは減ったのかも知れない。でも、長い目で見て循環しなくなっている状態がいいとは思えない。ピーマンや苦瓜は苦くていい、というよりその苦味こそにその野菜の特徴があったのに、最近は甘いピーマンやら、苦くない苦瓜やらが出現している。苦いのが苦手な子供たちはオトナになってからの楽しみとして取っておいたらいいのになぁ。

いつか、イヌビエとか、ネコジャラシとかも採って来て食べてみたい。とっても楽に読める本なので食べることや植物に興味のある人にはお薦めの本。

別著の「農業小学校の博物誌」や、「里山の博物誌」も読んでみたい。
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Commented by てろっぷ at 2005-10-28 02:03 x
どんぐり。小さい頃は食べるとなんとかと言われて食べられるものではないと思ってました。しかし、どこかで実は食べられるとは聞きましたが、実際に食べているレポートは初めてみました(^^)
食べられるんですねぇ〜!
Commented by mew at 2005-10-28 23:08 x
私がここんとこ、毎日発している単語がいきなりここで出てきて驚き!
ねこじゃらし!今うちのチビの一番お気に入り植物だ。
毎日摘んで、自慢げに振り回しているよ。食べられるなんて!すごいね。
試したら是非レポートしてね!

野菜本来の味、最近本当に感じられなくなっているね。
近所に並んでいる形ばかり整ったきれいな色の人参とか、寂しくなっちゃうわ。
先日ベトナム惣菜やで久々に苦いゴーヤを食べてちょっと新鮮だったな。

Commented by KLクミコ at 2005-10-29 02:26 x
え・・・・。

この間ボルネオへ行っていたとき、けっこう大きい何かの木の実をだれかが「acorn」と言ったんですよ。

でも、ドングリのイメージからちょっと遠くて、「何言ってんの?違うよ。大体こんな所にドングリなんてあるわけないじゃん。」と口にはしなかったけど、横目でシラっと見ただけ。もしかして・・・・・????

でも白っぽくて、あの帽子がなかったんですよ。(取れてたのかな?)もっと良く見ておけばよかった。
Commented by spoonful at 2005-10-29 09:51 x
写真を見るに、細いのはきっと椎ですね。
子供の頃、森に遊びに行くときは空き缶とマッチを持って出かけました。
椎をたくさん集めて、枝を燃やし炒って食べました。
これが秋のおやつでした。
他にはヤマモモ、グミなど自然の神さまからいろいろもらいました。
Commented by ayako_HaLo at 2005-10-30 12:36
>てろっぷさん

食べるとナントカって言うんですか。みょうがとか、銀杏は聞いたことがありますが。実際、銀杏は咳には良いそうですが、食べすぎると尿の出を悪くするらしいです。昔の人の、ナントカってホントのことが結構あるので、どんぐりの話も知りたいです。まぁ、でも何事も食べ過ぎてはいけない、ですよね。
Commented by ayako_HaLo at 2005-10-30 12:38
>mew

子供は好きだよね〜。私も子供の頃、穂の部分をにぎにぎして、にょきにょき拳から出てくるのをみて遊んでいました。生きているみたいに動くもんね。この本、読んでみて〜。子供と一緒に遊べると思うな。
Commented by ayako_HaLo at 2005-10-30 12:43
>KLクミコさん

そうだ!クミコさんにお願いしたら良かったんだった!
帽子の部分は日本のドングリも地面に落ちたら自然に外れてしまいますよね?だから、きっとクミコさんが見たのが巨大なマレーシアのドングリだったんですよ〜。

そのドングリを見たのは、今晩から三夜連続でNHK教育テレビで放送される番組を制作していたときのことですか?
ちなみに放送は19:00からタイトルは「ABU未来への航海」です。「アジア各国から集まった中高生たちが、熱帯雨林を舞台に十日間の環境学習を行った」んだそう。その様子を収めたもの。録画予約を入れました。
Commented by ayako_HaLo at 2005-10-30 12:45
>spoonfulさん

お、子供の頃食べていたって素敵です。空き箱は、どんぐりを拾うため?そのままたき火の中にいれちゃうんでしょうか。台所のフライパンなんかじゃなくて、森の中のたき火で出来たら、味もまた格別なことでしょうね。

自然の神様からいろいろもらいたい〜。
そういう場所を残したい/作りたいです!
Commented by spoonful at 2005-10-30 22:42 x
「空き箱」ではなくて「空き缶」は、缶詰の空き缶で、これがフライパンになります。蓋を切り取らないで残しておくと、炒った時、椎の破裂・飛び散りを防げます。(腹をすかせた子供の知恵)
P.S.今日はありがとう!
Commented by てろっぷ at 2005-10-31 00:50 x
う〜ん・・・
私の小さな頃、ドングリを食べると「どもり」「おし」になるとか言われてました。口がうまくきけなくなるという感じです。ですので決して食べるようなことはなかったです。ただ、大人になってから「大丈夫、美味しい」とかいう話を聞きました。こういうはなしすると声がお仕事の人は気にするだろうなと(^^;;
ただ、「ドングリをたべると」で検索するとホントに地方で様々な事がいわれてるようで「バカ」「かしこく」「おし」「どもり」「早口」など内容も良いもの悪いモノ様々(笑)
こうなるとよけいに解りませんね。
でも、気が付いたのは「生で食べると」ってつくことが多いようで、生はなんかありそうですのでやめたほうがいいかも。
でも、ドングリ拾ってくるのは好きです(^^)ついついポケットに・・・
Commented by spoonful at 2005-10-31 09:17 x
私の子供たちが小さかった頃、近所の森を何往復もして、ドングリをいっぱい拾ってきました。それを袋に入れて・・・・
枕を作りました(^^)。
Commented by ayako_HaLo at 2005-10-31 13:37
>spoonfulさん

ありゃりゃ。読み違いですみません。空き缶ですね。
なるほど。フライパンの代わり。
そうなると、蓋つきがいい訳で、今の「便利な」缶切り要らずの缶詰では蓋がなくなってしまって具合が悪いですね。
空き缶とマッチ持っていつか森に遊びに行きたいな〜。

ドングリで枕!蕎麦の枕では眠ったことがありますが、ドングリの枕はないです。寝心地はいかに?自分たちで拾って来たっていうだけでいい夢が見られそうです。
Commented by ayako_HaLo at 2005-10-31 13:38
>てろっぷさん

色々とあるんですね〜。(わざわざ調べて下さってありがとうございました)
声が出なくなるのは、もうコリゴリですから、食べ過ぎないように注意します。でも、もう少し「かしこく」はなりたいから、それだけいただきます。
Commented by KLクミコ at 2005-10-31 23:10 x
そうか、帽子の部分は外れるのか。考えてみたらそうだった。「未来への航海」のロケでの事でした。でも、今回それは出ていないのでは?ダナンバレーでの出来事だったような気がします。
Commented by shuzo MARUTA at 2005-11-08 02:08 x
ねこじゃらしの実(種)をかじってみました。中は白くなってます。小さすぎて(1ミリほど)味まではよく分からなかったんですが変な苦味などはないですね。穀物だと思いました。でも集めるのが大変そう。
Commented by ayako_HaLo at 2005-11-08 15:53
>shuzo MARUTAさん

お、チャレンジされたんですね。そのままガリっとですか。
集めるのは、この本の筆者も、生徒たちも苦労したようで、傘を逆さまにして持って行き、その傘の中にふるい落とす、という方法で集めるのが一番効率がいいということにたどり着いたようです。

その後、もみ殻を外すのはすりこぎでやるって書いてありました。
そしてふ〜って息を吹きかけると籾の部分が飛ぶんだそうです。
ある程度まとまった量を採ってやろうとすると近くにネコジャラシ畑は見つからないものです。
Commented by uzura_egg_happy at 2005-11-10 14:37
こんにちは(^^)
先日どんぐりニュース載せました~☆
食べてないですけど。
よかったらまた遊びにいらして下さいね。
Commented by ayako_HaLo at 2005-11-12 01:01
>uzura_egg_happyさん

どんぐりニュース見ました。どんぐりって数日で芽を出すんですね〜。実はこの間、また山で色々などんぐりを拾って来たんですけど、中には既に芽が出ているものがあり、へ〜、こうやってドングリは芽を出すんだ!というのを初めて見たところでした。

頭のところからひょろひょろ〜っと「根」をまず出すんですよね。そして、その部分を地面に差し込んで水分補給をしつつ上芽を出す。拾おうとしたら、地面に既に根っこが張っているドングリがあって、去年のドングリなのかな〜と思っていたんですが、uzuraさんのところのお話を読んで、今年のだったんだと分かりました。3日で出るんですものね。

また森のいろんなお話聞かせて下さい。(時々見に行ってます!)
Commented by 池下光代 at 2014-09-06 17:22 x
ねこじゃらしが隣の空き地にいっぱいはえてます。
ぜひに 食べたいです。
何でも口に入れるので近所では評判ですよ〜〜
ネコジャラシ情報をありがとうございます


Commented by ayako_HaLo at 2014-10-02 03:03
>池下光代さま

結局、私はまだ食べていません笑。コレを期に、今度、挑戦してみたいと思います〜。
by ayako_HaLo | 2005-10-27 13:14 | books | Trackback | Comments(20)