耐震強度虚偽に関するニュースをここしばらく見ていて、ず〜っと考えているのだけど、まだちゃんとまとまらない。ただ、今度の事件が、「ヒドい人(たち)/企業もあるものね〜」で済ませられないことなんじゃないか、ってことだけは私の中では結論が出ている。報道なんか見ていると、それで済ませようとしているように見えるところもあるけれど。
国の定めた「耐震強度基準」ってものを守っていたら、安全かというと、厚生省の薬害のことや、「ダイオキシン」「石綿」の基準が何か問題が起こってから変わって行くことからも、それ自体「安全」を保証するものじゃないってことが前提。(「アメリカの牛肉」輸入再開も、この国の基準自体どうなの/どうだったの…?という気がしているけど)
色々な事件を見るにつけ、この「国」がこの国に住む人たちを第一に考えて守ろうとしはていないんだな、ってことは感じてしまうのだけど(これはこれで大きな問題だけど)、それじゃ「民間企業」が守ってくれる、なんてことは断じてない、と思う。企業のプライオリティは「儲かるか、儲からないか」にあり、それが極限まで行くと、今回の事件のように「その為には何でもやる/やらざるを得ない」という結論を出すのだ。そして、それは今回の事件だけに限ったことじゃないなぁ、という気がしている。
生産量/生産性を上げる為に、何が行われているか。企業が何を行っているか。私が知っていることなんて本当に限られた氷山の一角だけだと思う。食品の収量を上げる為の「薬」「ホルモン剤」「化学物質」。コストを削減するための、「リストラ」という名の人切り、労働条件のヒドさ、材質の変更。
これらの根底にあるのは、その製品を買う側、消費者の側、私たちの側が「より安いものを」求めているってことにも通じている。
しばらく前に何かが「便利だ」と感じた時には、ちょっと立ち止まって考え直してみるってことをし始めた。「便利」の裏には必ず何らかの「捨て去られたもの」があるはずだから。そして、その後しばらくしてから「安いな」と感じたら、その裏も考えてみるようになった。どうやって私の手元に届いているか…ということを辿って行くと、この安さはどうしてだろう?と感じてしまうものが周りにたくさん溢れている。その裏には、従業員の過酷な労働だったり、品質の低下だったり、薬まみれになっていたり、より賃金の安い国での搾取だったり…。その結果起こる残念なこと、取り返しのつかないかもしれない事象は回りに回って必ず自分の元に戻って来る気がしている。このループからは抜け出さなくては…。
経済至上主義。お金を持っている人は偉い。お金の為/経済活動のためなら「少々」の犠牲は仕方がない。(どれもホントにそうなのか?)
その「少々」の幅はグレーゾーンであり、今回は随分振れたものだ。そして、きっと誰も「責任」は取れないし、もしかしたら取る気もないかも…。建設会社も、販売会社も、会社っていうものは「潰す」というテがあり、もう既にいくつも潰れている。潰れたものにはどうしようもない、んだよね?きっと。「民間企業」ってそういうものなんだと思う、きっと。
そんなものに、自分たちの命/生活を預けていいのか…???
きっと中には良心的ないい企業もあるはず。でも、その割合って…?
長くなって来たけど、もう一つだけ。
始まってからずっととっっても気になってるテレビのCMがある。「一生涯保証」保険のCM。保証は一生続く、らしいのだけど、ホント? ある意味では本当だろう、ね。そこまでは嘘じゃないはず。でも、言ってないし、書かれてないかもしれないけどホントは条件付きで「その会社が潰れない限り」なんだよね(当たり前か。でもちゃんと気づいている?)。保険金が「どんどん安く」って競っているみたいだけど、その競争はどこかでどちらかが負ける形で会社自体を潰すんじゃないかと思う。だから、消費者の側としては「勝つ」(と思われる)方に掛ける、というのも一つの手ではあるけれど、そんな消耗戦に関わらないっていうのも一つの手だと思うのだけど、まだそんなことを言い出している保険会社は見あたらないみたい。(いや、大きいCMを打つようなところじゃなくてあるのかもしれないな、ホントは)最低限度の人々の生活を守るのはホントは民間にはできないことで、行政の仕事なんじゃないの、とも思うのだけど。
今後の耐震強度偽装事件のゆくえ自体は気になるし、潰れた会社の「資産隠し」とかもきっとこれから出て来るだろう。だって、それが一番大切なものだったのだから。何とか守ろうとするだろう、ね。
私は何か違うものを守りたいなあ。