稲の苗床作り@千葉自然農の会(君津)
2006年 02月 12日
必要な苗代の広さ:条間40cm x 株間25cmとすると一反(1000m2)あたり28m2が必要。十分の一の一畝(100m2)の場合は2.8m2。
ちょっと広めに苗床の準備をする。今回準備したのは共用の田んぼのための苗床3つ。それぞれ、110cmx150cmくらいの広さ。その広さにまず目印を付ける。細い竹を4隅に立てる。その範囲の中の草を刈る。
表面の土は草の種が混じっている可能性が高いので、鍬で少しずつ削り取る。範囲の外に出す。出した土は、田植えをするときに苗を取ると土が削れてしまうので、その穴を埋める為の土として、一カ所にまとめておく。表面をきれいにならす。
表面の土を取り去ってしまったことにより、その部分の土の栄養が減ってしまっているので、米ぬかを少しまく。
こんな感じ。
糠の発酵を促進する為に、糠をまいた上から稲わらを敷きつめる。地面が見えなくなるほどの厚さで。印を入れた範囲より少しだけ外側まで。
近くの竹林から竹を切り出す。こうやって近くに自由に使える自然の素材があるっていうのはホントに豊かなことだと思う。よりどりみどり。切り出したあと、ずるずる竹を引きずって田に戻る。
切り出した竹をちょうどいい長さに切って、わらの上から重しとして置く。風でわらが飛んでしまわないように。以上、苗床作り(苗代の準備)終わり。この作業はいわば稲の赤ちゃんの為のベッドを用意してあげるようなもの。4月に種を蒔く2-3ヶ月前に終わらせておく作業。これからの数ヶ月で糠が発酵して、種もみが育つのにちょうどいいベッドが出来上がる。
竹の幹の部分を重しなどに利用した後、葉っぱの部分は焼いてしまった。まだ枯れていない切り出したばかりの竹だったのに燃えるものなんだね。
必要な種もみの量:一反に対して5合(500g)〜6合(600g)くらい。一畝の場合は50~60gほど(これで約2,000粒の種になる)。
作業を行った小香棚田。下から見たところ。春の桜の時期には観光バスがやってくるほど山の側には桜が咲き乱れる里山の風景が広がるらしい。今は冬だから田も山も色がないけれど、桜の樹の存在は今でも見て取れるから、周りが緑色になり、うす桃色が散りばめられた様子を想像したら嬉しくなる環境。
ここ小香棚田では、赤米、黒米、緑米を中心に栽培されているようだ。去年の赤餅米の実りの写真を見せていただいたけれど、稲穂の部分がきれいな赤で、ホントに美しかった。一面色とりどりの稲穂が揃ったらきれいだろうなあ。
作業していた棚田の上の方から下(駐車場の方)を見たところ。棚田が4段ほど広がっている。現在地主さんからお借りして自然農の田んぼとして作業をしているのは、この谷にある棚田のうちの三分の一ほどかなあ。少しずつ耕作を辞めている地主さんたちが増えているらしいので、ここで田んぼをお借りすることも不可能ではなさそうだ。その為にはある程度近くに住まなくてはならないけれど。
先日見に行った物件とこことは車で1時間ほど離れている。東京駅から君津駅に出ているバスはだいたい1時間ほどで君津につく。君津の駅から今日は田んぼまで歩いてみたけれど、ゆっくり歩いて1時間ほど。先日の物件に決めてしまうにしても、もうしばらく探すことにして、もうしばらく東京に留まることになったとしても、君津の田んぼの区切り区切りの作業に参加することは可能と判断して、今日から千葉自然農の会に参加させていただくことにした。東京から参加表明をしている人たちも何人かいるようだ。来週は、そば打ち+種苗交換会があるらしいので、また行く予定。バスの回数券を買ってしまった。急に君津に通うことになった。