制作プロジェクトHaLoを主宰するayakoが、音楽、写真などHaLoとしての活動について、また、mac、旅、映画、本、猫、食べ物、気になったニュースなどについて、徒然に綴ってます。


by ayako_HaLo
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『つつじ』姜恩喬作/茨木のり子訳

茨木さんの詩を初めてちゃんと認識したのは、中川五郎さんのライブだった。彼が茨木さんの『自分の感受性くらい』という詩に曲をつけて歌っているのを聞いた。心をむんずと掴まれたような気がしたし、心が痛くなった。その後、彼女の詩集を読んだ。

私はそれほど詩集を読んで来たわけでもないし、詩集を読むのが大好きってわけでもない。それでも彼女の詩の視線にとても心惹かれた。しっかりとまっすぐ射抜かれるようだった。

彼女の本の中に「韓国現代詩選」というものがある。50歳を過ぎてからハングルを学び始め、ハングルの詩を日本語に訳してまとめられた本だった。私はこの本の中にあった茨木さんが訳された一遍の詩「つつじ」(詩:姜恩喬)に惹かれ、自分で曲をつけさせてもらって2枚目のアルバム"yellow"に収録した。

去年の11月に久しぶりにライブで歌う機会があったのだけど、その時も、何人かの方の耳にこの歌は残ったようで、終わってから詩の中に出て来る「タルレタルレチンダルレ」というのはどういう意味ですか?と聞かれたりした。チンダルレというのは日本語に訳すと「つつじ」ということ。けれど、写真を見てみると私のイメージした、日本で見るつつじとは少し違うみたいなんだな。いつか4月にチンダルレを見に行きたいと思っている。

茨木さんにはいつかどこかでお会いできるような気がしていた。お会いしたいと思っていたから、どこかで繋がることもあるかも知れないと思い続けて来た。それが、今日聞いた訃報によって、お会いすることが叶わなくなってしまった、と知らされた。

ニュースによるとご本人の意思により、お通夜も告別式もなされないそうだ。亡くなったのも病院のベッドではなく、ご自宅でひっそりと、ということだったらしい。心からご冥福をお祈りするとともに、また近いうちに「つつじ」をどこかで歌う機会を持ちたいなと思う。生前にお会いできなかった茨木のり子さんへの思いを込めて。

たくさん素敵な詩はあるけれど「倚りかからず」、「わたしが一番きれいだったとき」、「自分の感受性くらい」が特に心に残っている。機会があったら接してみて欲しいな。今日は一人でお通夜です。



中日新聞社会面
詩人茨木のり子さん死去 79歳、「櫂」創刊者

四国新聞社訃報2月20日
茨木のり子さん死去/詩人

読売新聞
自立した知性で見つめた戦後日本、茨木のり子さん死去文化2月20日

デイリースポーツ
詩人の茨木のり子さんが死去

など
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Commented by kusabowbow at 2006-02-21 09:15
ごもっともです    尊重!!!
Commented by MEW at 2006-02-21 10:25 x
「自分の感受性くらい」読んでみた。
心が痛くなるのは、まだ間にあうって証拠だと思いたい。
私も詩集、読んでみようかな?
Commented by spoonfly at 2006-02-21 19:59 x
茨木のり子さんの詩と初めて出会ったのは、小室等さんのファーストアルバム「私は月には行かないだろう」の中の『12月のうた』でした。今そのLPは手元にないのですが、「…忙しさと引き替えに、大切なものを、ポトポトと落としてゆきます…」のフレーズは忘れられません。
(注:耳で覚えているので、文字はこの通りではありません)
Commented by ayako_HaLo at 2006-02-22 01:14
>kusabowbowさん、MEW
機会があったら読んでみてくださいね。
Commented by ayako_HaLo at 2006-02-22 01:16
>spoonflyさん
小室さんも歌われていたんですね。聞いてみたいです。
by ayako_HaLo | 2006-02-21 00:12 | news | Trackback | Comments(5)