『100分の1のしあわせ』SBS静岡放送5/4
2007年 04月 26日
ナレーションをしてきた。
50歳になろうとする重度の身体障害と知的障害をもつ男性と
71歳になるそのお母さんが見つけた100分の1のしあわせ。
5月4日(祝)15:00〜16:00
SBSスペシャル「100分の1のしあわせ」
〜障害のある息子と共に生きて〜
SBS静岡放送にて
よろしかったらご覧ください。
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ナレーション収録の前の晩に
木の花ファミリーに一泊滞在したこともあって
http://www.konohana-family.org/
このお母さんと息子さんが木の花に来たら、
二人が見つけたこのしあわせは100分の1ではなく、
全部が幸せになるなあ、と感じた。
お母さんも息子さんも、ホントにいい顔をされていた。
美しい顔。
ただ現状として、不安をたくさん背負って、
お母さんは自分だけでそれを全部背負って…。
でもその上で、ものすごくいい顔をされていた。
二人がこのドキュメンタリーの撮影中に見つけた
しあわせは大きいようだけど、実は100分の1で
100分の99は大変なこと、不安なことで満ちているんだ
と最後に言われる。
障害を持つ人が老いて行く時、
その世話を背負ってきた親は更に老いている。
あちこちで発せられるお母さんの言葉に、
リハーサルでは涙で声が出ないところがあった。
以前の私だったら、
親や家族だけに負担をかけるんじゃなくて、
広く負担出来る状況が作れたらいい、という風に
感じていたかも知れない。
みんなが幸せになるように…と
これまでも、いつも念じてはいたけれど、
それでも障害を持つ人への捉え方は
きっと「負担」だったのじゃないかと思う。
でも、昨日の夜、木の花に二度目の滞在をして、
今の私は、障害を持つ人たちが一緒に居てくれたら
きっと私たちにも大きなしあわせをもたらしてくれるんじゃないかな
という風に素直に感じている。
私だって色々な障害/問題を抱えている。
現在世間一般に定義されている障害ではないかもしれないけど
私以外の人たちもそれぞれ違った障害/問題を抱えているはず。
でも、その問題も、正面から向き合い、
「素直に」「正直に」いられたら
周りの人にもしあわせをもたらす。
そのメッセージを今回も夜のミーティングやそれ以外の時間に
たくさん感じて、
今回の滞在でもたくさんのしあわせをいただいてきた。
ありがとう。
またひと段階、私もしあわせになりました。
私が何のことを言っているのかは、
この番組を見て、木の花に滞在してみていただくと
わかっていただけるかなあ、という気がします。