制作プロジェクトHaLoを主宰するayakoが、音楽、写真などHaLoとしての活動について、また、mac、旅、映画、本、猫、食べ物、気になったニュースなどについて、徒然に綴ってます。


by ayako_HaLo
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

物事には必ず二つの側面がある

週末、長野県安曇野にある舎爐夢(シャロム)ヒュッテという場所に行って来た。表面上は所謂「プチホテル」。表面上は、と言ったのはその言葉だけでは決して表現できない、もしくは「一言」では表現できない場所だったから。(ここの関わっていることの深さは、ホームページの階層の深さに現れているように思う。まだ私は全部見きれていない。まだたくさん「隠れている扉」があるはず…)

4月終わりに「自然農」という概念に出会ってから、むさぼるようにその核心について学び続け、その概念と繋がる世界を次々に体験/学習し続けて来ているこの4ヶ月ほど。このシャロムについては名前と存在は知っていて、「いつ行くか」という状態ではあったけれども、今回BeGood Cafe Azumino 『オーガニックな生活入門』「パーマカルチャーとセルフケアー」がテーマとうイベントがある、ということでそのチャンスに乗って行って来た。

パーマカルチャーというのはオーストラリア、タスマニア出身のビル・モリソンという人が作った造語であり、パーマネント(permanent:永久的な)と、カルチャー(culture:文化)+アグリカルチャー(agriculture:農)を合わせたもの。概念としては「持続可能な農的暮らしを作る暮らし全体の設計」のこと。

セルフケアーは「自然治癒」と言い換えてもいいように思う。内容のどれも興味引かれるタイトルだった。

特別ゲスト 自然治癒力 穂高養生園 福田俊作
特別ゲスト 自然出産  高橋小百合 (ウテキアニ助産婦) 
特別ゲスト 伊藤のり子(松川ナリッシュ) マクロビオティック
特別ゲスト ヒーリングヨーガ 深谷了愛
四井真治 (ソイルデザイナー)
臼井健二 パーマカルチャーの実践/自然農の実践(シャロムヒュッテ)

という人たちが講師となり、参加者は19歳から70代の方まで36名ほど。それぞれの想いを胸に北は北海道から、関西方面の人たちまでという幅広い参加者が集まった。それぞれの講師の方々のセッションが同時進行で行われ、希望によって各講師のところに分かれてお話をうかがったので、私が話をすることができた方たちから/冊子からの抜粋のメッセージ。

学んだことは数々あるけれど、(いずれも文意)
「女性は躯の中(子宮という場所)に、命を育む手つかずの自然を内包している」(by 高橋小百合さん)
「魂の自然出産も必要。子供の自然出産と同じで、苦しみと痛みを何度か伴うけれど、出産し終えた時の快感は代え難いものがある。それに耐える為には、躯がきちんとしていることが大切)」(by高橋小百合さん)
「心の強さというものは『やらなきゃいけないことがある』という気持ちによって生まれる」(by 高橋小百合さん)
「自然出産というものを選択した場合には、嵐が来ることも地震がおこることもあり得るということ」 (by 高橋小百合さん)

「慢性病を根源的に克服するには、食事・運動・心等の状態を総合的に把握して、マイナス要因をプラスに転化する治療が必要」(by 福田俊作さん)

「いのちを結ぶ身体、その基本は食べ物とその食べ方を自然法則に沿わせること。そうすれば肉体は健全さを増し、精神も健全になっていく。その結果、感情に惑わされない判断力がつく。マクロビオティックとは「最高判断力」を目指すもの」(by 伊藤のり子さん)

「空っぽにして初めて新しい生命の息吹が流れ入るようになる」(by 深谷了愛さん)

「感謝の気持ちの方が時として主義よりも大事」(by シャロムヒュッテのシェフ やすよさん)

「100点を目指せ、という世界にするからひずみが出るのであって、60点でいいのだ、と思えば61点を喜べる。また、そのことを褒めてあげることが出来る」 (by 臼井健二さん)
「凸と凹があるから、繋がり合うことができる。全てが同じピースではパズルは成立しない」(by 臼井健二さん)

そして、
「モノゴトには必ず二つの側面がある」(by 臼井健二さん)
もちろん知っている概念だったし、分かっていると思っていたけれど、この言葉に関しては一つ深く理解したように思う。ついつい、悪いところに目が行きがちだけれども、その悪いところだと思っていることの中にも、何かいいところが見いだせるはずだ。

実は、シャロムの目の前には、シャロムが管理しない畑がいくつか大きく広がっている。着いた瞬間にその畑が気になり(一面きれいに枯れていたから)、二日目には「トラクター」が爆音をたてて中に入って全面を「耕した」。後で聞いたら、一面きれいに枯れていたのはそこを管理する人が「3日ほど前に除草剤をかけたから」なのだそうだった。私が美しいと思う世界と面を接して広がる悲しい世界。私は臼井さんに「この畑も自然農に変えられたらいいですね」と言ったのだけれど、「ナニゴトも完璧を目指しちゃいけない。これがあるからこそ、いい、ということもあるはず」というようなことを言われ、ハタと気づいた。そうなのだ。その畑のお陰で、もしかしたら二つの全く対極に位置する畑を見比べ、美しさに気づく人がいるかもしれない…。その比較は「架け橋」になり得るのかも知れない。一見、どう見ても美醜で言えば醜なこと/良くないことにもきっと意味がある。

今、今回の選挙の結果を心から悲しんでいるけれど、こうなってしまったのにも何か意味があるはず。何かいいところがあるはず。一晩眠れない夜を過ごした後、そう考えるようになった。

それは何かと問われたら、今の私にとっては「これまでになく巨大な危機感」を抱かせてもらったこと。ここまでの圧勝を予測しないで投票した人たちの中に「ちょっと怖い」と思っている人たちさえ現れていること。得票数としては半数を少しだけ超えただけなのに、議員数で三分の二を占めるという、そういう可能性があるとても恐ろしい選挙システムの上に私たちは暮らしているのだ、ということを改めて気づかせてくれたこと。何より、これまでここに駄文を書き連ねているだけでだった私にとっては、「今、繋がらなくては…」という思いを強くしてくれた。これまでやってきたことのない、トラックバックを送る先を探し、繋がったほうが良さそうな人たちのところには私の方から手を伸ばしてみた。お尻に火がついた。きっとそういう人たちが今回たくさん生まれたんじゃないかと思う。その点にいずれ感謝できるようになったら嬉しい。

モノゴトには必ず二つの側面がある。悪い側ばっかり見たら、落ち込む一方だ。コレまでの私は「悲しむ」「憂える」ばかりだったような気がする。それを超えよう。考え続け、その先を見よう。

シャロムの中での具体的なことは、またいつか。
[PR]
トラックバックURL : https://fromayako.exblog.jp/tb/3466877
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from ORUTOの一言・主張 at 2005-09-14 21:50
タイトル : 小泉圧勝はどれほどのものなのか?
「郵政民営化是か否かを問う」とした、ほとんどワンフレーズの小泉戦略に席巻されたか... more
Tracked from from ayako at 2005-09-15 23:25
タイトル : 自然農の農業実習@シャロムヒュッテ安曇野
これは、ワークショップのレポートとしてまとめたもの。このページに掲載予定のもの。 9月11日(日) 9:30-11:00「パーマカルチャーとセルフケア」ワークショップ 「農業実習」臼井健二 薄曇りの朝。 全員で農作業器具を宿泊施設から農園に運ぶ。一輪車二台、鍬、シャベル、ポット苗、種、(菜種油で動く)草刈り機。たどりついたのは自然農の畑。草が一面に生え、その中に「野菜」が顔を出しているところもあれば、埋もれているところもある。 一面、草が生えている場所で、まず臼井さんからの最初...... more
Commented by uzura_egg_happy at 2005-09-14 12:09
こんにちは(^^)
「TB」返し(?)ありがとうございます!
「最後は絶対よくなる」と信じるっていうか信じきる力があれば
「絶対、大丈夫」なのです。そう思ってます。
私はもうおまじないのように「絶対大丈夫」ってすぐ口に出します。
すべてはよくなるためのプロセスだと思えば
どんなひどい嵐のような状況がきても
通り過ぎるのを待てるし、そこから必ず何かを学べます。
焼畑の後に芽吹く新芽になりたい気分っていうか・・・(^^)
ひどい状況に対してプリプリしても楽しくないんですもの。
楽しいこと、よくする知恵を出して行く方が
たどりつくのが速い気がしています~☆
Commented by ayako_HaLo at 2005-09-15 12:25
>uzura_egg_happyさん
そうですね。回り道に見えて必要なことって言うのもありますしね。
現状に対しては、目を逸らさずにいよう、ということだけは思いますけれども。
SPROUT(新芽)シマショウ。
by ayako_HaLo | 2005-09-14 10:59 | exhibits/events | Trackback(2) | Comments(2)