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制作プロジェクトHaLoを主宰するayakoが、音楽、写真などHaLoとしての活動について、また、mac、旅、映画、本、猫、食べ物、気になったニュースなどについて、徒然に綴ってます。


by ayako_HaLo
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花を食す

春だね。

道ばたに菜の花が咲き乱れ、
それと共にうちの畑の菜っ葉類も薹立ちし始めた。

通常、八百屋さんで買って手に入れられる菜花は、
ほぼ一種類なんじゃないかと思うけど、
それ以外の、小松菜でも、チンゲンサイでも、パクチョイでも
タアサイでも、ちぢみ菜でも、白菜でも、キャベツでも
みーんな「菜の花」をつける。

同じ仲間で、最初から「花」というか、「つぼみ」を食べることを
前提にしているのがブロッコリーとカリフラワー。

これらはみーんな「アブラナ科」。

ブロッコリーは去年の秋口から育てていたのが、
今次々につぼみをつけ、
取っても取っても次々に恵みを与えてくれている。
花を食す_b0024339_22511752.jpg


 これと姿はとても似ているのだけど、
 カリフラワーってヤツは、
 一株に一つだけしかできないんだって。

 まだ育ててみたことがないけど、
 普段スーパーで目にするような
 真っ白いカリフラワーにするためには、
 太陽の光を浴びないように、
 葉っぱを上で縛っておくんだそうな。
 光に当てると黄ばむんだとか。
 太陽の光をいっぱいに浴びた
 カリフラワーってヤツも食べてみたい。

もう一つ、前のシーズンから憧れていたもの。
それは、「白菜の薹立ち菜」。
花を食す_b0024339_22515181.jpg


静岡で自然農をされている高橋さんに
一昨年の冬にお訪ねした時に、
「白菜の薹立ち菜は甘くて美味しいんだよー」
と教えていただいて、白菜が薹立ちするのを楽しみに待っていた。

その塔立ちがちょうど今頃。

言われていた通り、甘くて美味しいー。
摘むと次々に横からまた花芽を出す。

柔らかくて、すぐに傷んでしまいそうだから、
通常の流通に乗ることは難しいかも知れない。
本当に贅沢だなあ、と思いながら
さっと茹でていただいている。
花を食す_b0024339_2249917.jpg


花を食す贅沢。
彼らにしてみれば、次に命をつなぐ花を食べられるのだから、
次々に新しい花芽を出すのも本能。

だからいくつかは実を結ばせてあげようとも思っている。

実を結ぶっていうのは、種を作るってことだけど、
ほとんどのアブラナ科の植物は、
自分以外の株の花粉としか実を結ばない。

つまり、一株だけ花を咲かせてあげても
近くに別のアブラナ科の菜の花が咲いていないと
実が出来ないんだな。

そしてこの受粉を行うのは、虫たち。(虫媒花と言う)
彼らがふわふわと花から花へ蜜を求めて飛んで、
新しい命を結んで行く。

ほとんどのアブラナ科の植物は、
アブラナ科同士だったら、実を結ぶので
例えば「これはチンゲンサイです」と言える
種を採るのは難しい。
どんどん、○○と××の混じったのかなあ、というのが出来るはず。
 あくまで「かなあ」になるんじゃないかと思う。
そして、どういう種になったのかは芽を出して成長しないと
種を見ていても絶対にわからない。

だから、玉手箱の気分で「どんな菜っ葉が生えるかな」
と思えたら幸せ。
来年はそんな二世たちも蒔いてみたいと思う。
by ayako_HaLo | 2007-03-18 22:52 | plants/farming